お店の顔とも言える看板。新店舗のオープンや、既存の看板をリニューアルする際「一体どの種類の看板を選べばいいのだろう?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
看板にはそれぞれ異なる特性があり、設置する目的や店舗の立地環境で選ぶべき正解はガラリと変わってきます。
本記事では、看板の種類や特徴、業種別のおすすめ看板をプロの視点から分かりやすく解説します。
実際の施工事例をもとに説明するので、知識ゼロからでも自社(自店)に本当に必要な看板を選ぶ基準が身につきます。予算の無駄を省き、自信を持って理想の看板選びを進めるヒントにしてください。
看板の種類と特徴・用途を実際の施工事例から解説
まずは、街中でよく見かける代表的な看板の種類とその特徴、選び方のポイントを一覧表でご紹介します。
| 看板の種類 | 視認性 | 選び方のポイント |
|---|---|---|
| 壁面看板 | ★★★★☆ | 店舗の存在を伝える基本の看板 |
| 突出し看板(袖看板) | ★★★★★ | 横からの視認性を上げたいテナント店舗に最適 |
| 自立看板 | ★★★★☆ | 駐車場敷地が広く道路沿いの店舗向き |
| スタンド看板 | ★★★☆☆ | メニューなど日替わり情報の発信に便利 |
| ウィンドウサイン | ★★★☆☆ | ガラス面を活用した情報発信や目隠しに有効 |
| テント看板 | ★★★★☆ | 雨よけを兼ねて店舗入口をおしゃれに目立たせる |
| 懸垂幕・横断幕 | ★★★☆☆ | コストを抑えて短期イベントや季節の販促 |
| 屋上看板(塔屋看板) | ★★★★★ | 遠距離の認知を一気に獲得したい場合に最適 |
ここからは、各看板の特徴と用途について、実際の施工事例から解説します。
壁面看板

壁面看板は、店舗や事務所の外壁に設置する看板です。店舗名やロゴを掲げることが多く、お店の存在を伝える基本の看板として広く利用されています。
入り口付近や建物正面など目立つ場所に設置できるため、店舗のコンセプトやブランドイメージを効果的にアピールできます。初めて訪れるお客様の不安を和らげ、自然と店内へ足を進めてもらうための大切な目印になります。
■特徴・用途
店舗名やロゴを表示し、お店の存在やブランドイメージを伝えられます。中から光る「内照式」やスポットライトなどで照らす「外照式」、立体的な「チャンネル文字」など、予算やデザインに合わせて幅広い表現が可能です。
■選び方のポイント
店舗の第一印象に関わるため、看板選びでは見た目のデザインと視認性のバランスが重要になります。夜間も営業する飲食店や学習塾などでは、遠くからでも認識しやすい電飾看板が効果的です。
突出し看板(袖看板)

突出し看板(袖看板)は、建物の壁面から道路側へ突き出す形で設置する看板です。
歩行者や車から見て進行方向の正面に位置するため、遠くからでもお店の存在を知らせる役割を担います。正面からでは気づきにくい場所にある店舗にとって、横方向から来る人々へ存在を伝えることに効果的です。
■特徴・用途
通りを通る人々の視界に入りやすく、お店の場所を直感的に伝えられます。昼夜問わず明るく輝く内照式が主流で、建物の規模や構造に応じてコンパクトなものから大型のものまで採用されます。
■選び方のポイント
ビルの2階以上にあるテナント店舗や、間口が狭い商店街の店舗での設置が目立ちます。歩行者やドライバーに店舗の位置を知らせたい場合に効果的です。
自立看板

自立看板は、建物とは別に、地面に基礎を組んで設置する独立した看板です。
道路沿いや敷地の入り口、あるいは店舗から離れた場所に建てられ、お店の存在を遠方からアピールする役割を果たします。
■特徴・用途
道路沿いの店舗や、駐車場を備えた施設などで高い効果を発揮します。車を運転しているドライバーに対して、店舗の存在を早い段階で伝えやすいのが特徴です。
形状は、高さを出して遠くから見せる「ポール式」や、足元まで隠れる箱型の「タワー式」、そして店舗から離れた田畑や空き地に設置して店舗へ誘導する「野立て看板」などがあります。
また、企業や施設の入口付近に設置される「モニュメントサイン」も自立看板の一種です。高さを抑えたデザインが特徴で、施設名の表示だけでなくブランドイメージの向上にも活用されています。
■選び方のポイント
敷地にゆとりがある道路沿いの店舗や、広い駐車場を持つ施設でよく選ばれています。遠くを走る車からの視認性を最優先にする場合は高めのポール式、歩行者や進入車両への案内を重視する場合は低めのタワー式など、見てもらいたい人の目線に合わせた高さを選ぶことが大切です。
また、お店が道路から奥まった場所にある場合は、少し離れた場所に野立て看板を設置して、事前のルート案内として活用する選択肢もあります。
スタンド看板

スタンド看板は、店舗の入り口前や歩道沿いの足元に置いて使用する看板です。
折りたたみ式のA型看板やキャスター付きなど、さまざまなタイプがあり、営業時間に合わせて手軽に出し入れができます。お店の目の前を通る人々に対して、近い位置でアピールできるという強みを持ちます。
■特徴・用途
主に歩行者へのアプローチや、入店を迷っている人の背中を押す目的で高い効果を発揮します。メニューや料金表、現在の空席状況など、お店が提供している詳しい情報を伝えられます。
■選び方のポイント
カフェやレストランなどの飲食店、美容室やマッサージ店などのサービス業でよく選ばれています。日替わりのメニューや案内を頻繁に書き換えたい場合は黒板(チョーク・マーカー)タイプ、写真や印刷したポスターを綺麗に見せたい場合は差し替えタイプなど、案内したい内容や店舗の雰囲気に合わせて仕様を選ぶのがおすすめです。
ウィンドウサイン

ウィンドウサインは、店舗の窓や入り口などのガラス部分にシートを貼って仕上げる看板です。
壁面に看板を取り付けるスペースがない場合でも、ガラス面をそのまま大きな広告スペースとして活用できる役割を持ちます。
■特徴・用途
店内の様子をあえて見せることで開放感を演出したり、逆にシートを全面に貼ることで外からの視線を遮る目隠しにしたりと、貼り方次第で空間の印象を大きく変えられるのが特徴です。
お店のロゴマークや営業時間といった基本情報だけでなく、外から見える店内の雰囲気をコントロールする目的でも高い効果を発揮します。
■選び方のポイント
ガラス面の多い路面店や、ビルの2階以上にあるクリニック、サロンなどでよく選ばれています。店内のプライバシーを守りつつ落ち着いた空間を作りたい場合は、すりガラス調シートを全体、または部分的に貼ると効果的です。
中の賑わいやスタッフの顔が見えるオープンな雰囲気にしたい場合は、文字やロゴだけを切り抜いたカッティングシートを選ぶなど、店内の見せ方に合わせてデザインを選べます。
テント看板

テント看板は、店舗の入り口や窓の上に設置する、布地(オーニング)を使ったひさし兼用の看板です。
雨や直射日光を遮るという実用的な役割を持ちながら、お店の存在を立体的にアピールする役割も果たします。
■特徴・用途
カフェやベーカリー、洋服店などの路面店で高い効果を発揮します。建物の壁面から前にせり出すため、通りを歩く人の目に入りやすく、お店の外観を一気にヨーロッパの街並みのようなお洒落な雰囲気に変えられるのが特徴です。
テントの正面や側面に店名・ロゴを印刷することで、ひさし全体がそのまま大きな看板になります。
■選び方のポイント
街中の路面店や、外観にこだわりたい個人ショップなどでよく選ばれています。常に広げた状態で店名や雰囲気をしっかり見せたい場合は固定式、西日や天候に合わせて張り出し具合を調整したい場合は開閉式(可動式)がおすすめです。
また、選ぶ布地の色やテントの形によって、お店の第一印象がガラリと変わるため、ブランドのイメージに合わせて慎重に選ぶのがポイントです。
懸垂幕・横断幕

懸垂幕・横断幕は、ビルの壁面などに設置する幕状の看板です。縦に吊り下げるものを懸垂幕、横方向に設置するものを横断幕と呼びます。
また、ポールに取り付けて使用する「のぼり」や、建物の壁面やポールに設置する「バナー看板」も、販促やイベント告知によく活用されています。
常設の固定看板とは異なり、季節やイベントに合わせて手軽に掛け替えができる柔軟な役割を持ちます。
■特徴・用途
期間限定セールや新商品の案内、生徒募集など、定期的に内容を更新したい情報の発信に高い効果を発揮します。大きなサイズでも比較的低コストで導入しやすく、期間限定の情報発信に適しているのが特徴です。
風に強いメッシュ素材や、発色の良いビニール素材(ターポリン)など、設置環境に合わせた生地を選べます。
■選び方のポイント
デパートや商業施設、学校やマンションギャラリーなどでよく選ばれています。風の影響を受けやすい高い壁面や屋外に長期間設置する場合は、風が抜けるメッシュ生地や頑丈なビニール生地がおすすめです。
イベントごとに何度も持ち運んで使い回したい場合は、軽くて折りたためる布製の生地を選ぶと、準備や片付けの負担がなく手軽に扱えます。
屋上看板(塔屋看板)

屋上看板は、ビルの屋上や見上げるような高所に設置される大型の看板です。
遮るもののない圧倒的な高さから、街を行く人々や遠くを走る車に対して、絶大な存在感を放つ役割を持ちます。
■特徴・用途
企業やブランドの認知度を大きく高めたり、ビルの所在そのものを街のランドマーク(目印)にしたりする目的で高い効果を発揮します。数百メートル先からでも視認できるほどサイズが大きく、夜間はライトアップや内照式の照明によって、夜の街並みの中でもひと際目立つのが特徴です。
■選び方のポイント
主要な駅の周辺や、交通量の多い幹線道路沿いにあるビル、自社ビルなどでよく選ばれています。大型で高所への設置となるため、まずは強風や地震に耐えられる頑丈な鉄骨を組む安全設計が基本です。
その上で、遠くからでも一瞬で社名やブランドが伝わるよう、文字の大きさとシンプルな配色を意識したデザインが大切です。
看板の魅力をさらに引き立てる方法
看板は形状だけでなく、デザインや加工方法によって印象が大きく変わります。
たとえば、光の当て方や文字の立体感にこだわることで、お店の個性や高級感をさらに引き立てることが可能です。ここでは、代表的な3つの方法をご紹介します。
電飾看板(内照式・外照式)

夜間や暗い時間帯の視認性を高め、お店の存在感を遠くからでもしっかりとアピールできる方法です。
看板の内側にLEDを仕込んで全体を均一に光らせる内照式看板は、遠くからでも文字やロゴがハッキリと見えます。
一方、外側からスポットライトなどで照らす外照式看板は、陰影を生み出して大人っぽい落ち着いた雰囲気を演出するのに最適です。
チャンネル文字(立体文字)
文字を立体的に切り出して、平らな看板にはない奥行きと高級感を持たせる方法です。素材には、次のものがあります。
| 素材 | 特徴 | 主な設置場所 |
|---|---|---|
| カルプ (ウレタン樹脂製) | ・軽くて厚み(ボリューム)を出しやすい ・安価で加工がしやすい ・屋外では劣化しやすい | 店内の受付や壁面 雨の当たらない軒下 |
| 金属 (ステンレスや真鍮など) | ・独特の光沢や重厚感がある ・製作コストが高い ・耐久性が高い | 建物の外壁 ビルの入り口 店内の受付や壁面 |
また、金属文字の裏側にLEDを仕込んで壁面をふんわりと照らす「バックライト電飾」にすることで、さらに上品で洗練された佇まいに仕上げることもできます。
樹脂文字

アクリルなどの樹脂を削り出して作る立体文字です。金属よりも自由な形に細かく加工しやすく、素材そのもののツヤ感や、色の表現が豊かな点が特徴です。
また、文字の内部にLEDを組み込むことで、文字の正面だけ、あるいは側面まで発光させる「樹脂発光文字」にすることも可能で、夜間や屋内で華やかに演出するのにも向いています。
業種別おすすめ看板
看板は業種によって、果たす役割や重視すべきポイントが大きく異なります。
ここでは、飲食店・クリニック・工場や企業といった代表的な業種ごとに、効果的に活用される看板の種類と組み合わせを紹介します。
飲食店におすすめの看板
飲食店の看板は、お店の存在を知ってもらうだけでなく、入店のきっかけをつくる役割があります。
壁面看板は、お店の第一印象を左右する重要な看板です。また、メニューやおすすめ商品、ランチ情報などを訴求したい場合は、スタンド看板が効果を発揮します。
期間限定メニューやキャンペーン情報をアピールしたい場合は、バナー看板やのぼりの活用もおすすめです。視認性が高く、通行人に対してお店の魅力を効果的に伝えられます。
- 壁面看板:お店の存在や雰囲気を伝える
- スタンド看板:メニューやランチ情報を手軽に訴求できる
- のぼり・バナー看板:キャンペーン情報などを効果的に伝える
クリニック・歯科医院におすすめの看板
クリニックや歯科医院の看板は、患者さまに信頼感や安心感を与える役割があります。
壁面看板や突出し看板は、医院名や診療科目を分かりやすく表示できるため、医院の存在を伝えるとともに信頼感の向上にも役立ちます。診療時間や休診日など、医院の情報をまとめて案内したい場合は、自立看板も効果的です。
また、待合室や診療スペースが道路に面している場合は、ウィンドウサインを活用することで、待合室や診療スペースのプライバシー確保にも役立ちます。
- 壁面看板・突出し看板:医院の存在を伝える
- 自立看板:診療時間や休診日をまとめて案内できる
- ウィンドウサイン:診療時間の案内やプライバシーを保護する
工場・企業・事業所におすすめの看板
工場や企業、事業所の看板は、店舗のような集客よりも、会社の認知向上や来訪者への案内、企業情報の発信を目的として設置されることが一般的です。
来訪者や取引先に会社の場所を分かりやすく伝えたい場合は、敷地入口に設置する自立看板が効果的です。会社名を目立たせたい場合は、高い位置に表示できるポール看板、企業イメージや高級感を重視する場合は、モニュメントサインがおすすめです。
企業名の認知度を高めたい場合は、屋上看板も有効です。幹線道路沿いや視認性の高い立地では、遠方からでも企業名を認識してもらいやすくなります。
また、求人募集やISO認証取得、安全活動への取り組みなどをアピールしたい場合は、横断幕や懸垂幕の活用がおすすめです。伝えたい情報を大きく表示できるため、従業員や地域の方への情報発信にも役立ちます。
- 自立看板:来訪者や取引先に会社の場所を分かりやすく伝える
- 屋上看板:企業名の認知度を高められる
- 横断幕・懸垂幕:求人募集や取り組みを発信できる
アドしんはご提案から施工までワンストップで対応します
看板は種類ごとに役割が異なり、設置場所や目的に応じて最適な組み合わせを選ぶことが重要です。集客力を高めるものから、案内性やブランディングを強化するものまで、選び方によって店舗や企業の印象は大きく変わります。
しかし、業種や立地、伝えたい情報によって最適な看板は異なるため、単体で判断するのは難しいケースも少なくありません。
看板の効果を最大限に引き出すためには、プロの視点を取り入れながら検討することが確実な近道です。
「アドしん」では、看板の設計・デザインから施工までワンストップで対応しております。お客様の課題や目的に寄り添い、最適なプランをご提案いたします。
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