うちの看板はどれ?勘定科目と耐用年数がすぐわかる種類・金額別ガイド

お店やオフィスの看板を設置した際、経理担当者やオーナー様が最も悩むのが「この看板の勘定科目はどれにすればいいのか?」という問題です。

建物附属設備や構築物、器具及び備品など、専門用語が多く難しく見えますが、看板の金額(取得価額)と看板の種類を確認すれば、勘定科目や耐用年数を判断できます。

本記事では、プロの看板屋の視点から、お持ちの看板のタイプから直感的に勘定科目と耐用年数が選べる逆引きチェック表をご用意しました。

迷わずスムーズに経理処理を進めるために、ぜひご活用ください。

目次

看板の勘定科目・耐用年数・計上方法がすぐわかる逆引きチェック表

「結局うちの看板はどれなの?」を即座に解決できるよう、まずは以下の表でご自身の看板を探してみてください。

看板の種類から探す(勘定科目&耐用年数)

看板の種類看板の設置方法勘定科目法定耐用年数
スタンド看板
・A型看板
電飾看板
・移動式デジタルサイネージ
店頭に置くだけ
夜間店内に片付けられる
器具及び備品3年
壁面看板
ファサード看板
・突出し看板(袖看板)
ビルや店舗の外壁
正面にボルト固定
建物附属設備金属製 18年
その他 10年
野立て看板
・自立看板
・ポールサイン
・タワーサイン
敷地内や道路沿いの地面にコンクリート基礎で固定構築物金属製 20年
その他 10年
ウインドウサイン
・カッティングシート
・のぼり
窓ガラスへのフィルム施工
短期消耗品
消耗品費
または修繕費

看板の種類については、こちらの記事にまとめています。
>>> 看板の特徴・用途選び方を看板屋が分かりやすく解説!

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看板の金額(取得価額)から計上方法を確認する

取得価額
(本体価格+送料・工事費など)
計上方法適用できる条件
10万円未満その年の経費にまとめて落とせる(消耗品費など)全事業者
10万~20万円未満3年間で分けて経費にする(一括償却資産)全事業者
30万円未満その年の経費にまとめて落とせる(少額減価償却資産の特例)中小企業等・個人事業主
(※青色申告のみ)
30万円以上数年に分けて経費にする(耐用年数に応じた通常の減価償却)全事業者

※制度には適用期限や対象者などの要件があります。最新の制度内容については国税庁の情報をご確認ください。
※定率法・定額法による減価償却金額になります。

看板の勘定科目は看板の種類で確認する

看板の勘定科目を正しく切り分けるためには、まず全体像を把握することが重要です。勘定科目の判断基準となる基本ルールは以下の4つに分類されます。

勘定科目判断基準
消耗品費取得価額が10万円未満の看板
建物附属設備建物に一体化して固定されている看板
構築物地面に基礎を作り独立して固定されている看板
器具及び備品建物や土地に固定されず移動や持ち運びができる看板

ここからは、これら4つの勘定科目について、それぞれの特徴と具体的な判定基準を解説します。

【消耗品費】10万円未満の看板

看板の種類や設置方法にかかわらず、取得価額が10万円未満であれば、事業年度の必要経費として一括で処理できます。

通常の資産であれば減価償却を行う必要がありますが、10万円未満の場合は購入した事業年度の経費として一括で計上できるのが特徴です。

なお、10万円未満かどうかの判定は、看板本体の価格だけでなく、送料や設置にかかった工事費用なども含めた取得価額で判断する点に注意が必要です。

【建物附属設備】建物に固定された看板

建物の外壁や構造体に直接、強固に固定されている看板は「建物附属設備」に該当します。

建物と一体化しており、簡単には取り外して移動させることができないものが分類されます。看板そのものが建物の価値を高める一部として扱われるのが特徴です。

建物附属設備に該当する看板のうち、金属製のものは18年、それ以外のものは10年とされています。

【構築物】基礎で地面に固定された看板

建物とは連動しておらず、土地(地面)にコンクリートなどで基礎を作り、独立して固定されている看板は「構築物」に該当します。

建物の一部ではなく、土地の上に新しく建造された独立した工作物という扱いになります。強風や地震に耐えられるよう、地面の下に土台を作って設置される大型のサインなどが対象です。

構築物に該当する看板の法定耐用年数は、金属製のもので20年、それ以外のものは10年となります。

【器具及び備品】持ち運びできる看板

建物や地面に固定されておらず、移動や持ち運びができる看板は「器具及び備品」に当てはまります。

工事をして建物の外壁や土地に埋め込む必要がなく、置くだけで使用できる独立した看板がこの科目です。他の分類と比べて、比較的簡単に撤去や買い替えがしやすいという特徴を持ちます。

器具及び備品に該当する看板の法定耐用年数は、3年です。

看板の種類と勘定科目の具体例

10万円以上の看板を設置した際、具体的にどの科目に分類されるのか、代表的な看板の種類ごとに解説します。

壁面看板・突出し看板(袖看板)は建物附属設備

建物の外壁や正面に直接取り付ける「壁面看板」や、建物の側面に突き出る形で固定する「突出し看板(袖看板)」は、建物附属設備に該当します。

これらは建物と一体化しており、簡単には取り外せない構造になっていることが多いためです。

代表的な具体例
  • 壁面看板
  • 突出し看板(袖看板)
  • パネル看板
  • ファサード看板
  • エントランスサイン
  • 屋上看板(塔屋看板)

※ウインドウサインなどは、施工方法や資産としての実態によって扱いが異なる場合があります。

野立て看板・自立看板は構築物

道路沿いや敷地内の地面に、コンクリートなどで強固な基礎を作って設置する「野立て看板」や「自立看板」は、構築物に該当します。

建物とは完全に独立しており、土地の上に固定された工作物として扱われます。

代表的な具体例
  • タワーサイン
  • ポールサイン
  • 案内看板
  • 広告看板
  • 建植サイン

スタンド看板・デジタルサイネージは器具及び備品

店舗の入り口付近に置く「スタンド看板」や、映像を映し出す「移動式デジタルサイネージ」は、器具及び備品に該当します。

これらは建物や地面にネジなどで固定されておらず、キャスターや手動で簡単に移動・持ち運びができるためです。夜間に店内に片付けるような置き型の看板は、器具及び備品に当てはまります。

代表的な具体例
  • 電飾スタンド看板
  • A型看板
  • T型看板
  • 移動式デジタルサイネージ
  • 置き看板

アドしんは看板のご提案から施工までワンストップで対応します

看板は種類ごとに役割が異なり、設置場所や目的に応じて最適な組み合わせを選ぶことが重要です。集客力を高めるものから、案内性やブランディングを強化するものまで、選び方によって店舗や企業の印象は大きく変わります。

ただし、看板の種類や設置方法によって該当する勘定科目が変わるため、判断に迷う場合もあります。看板の効果を最大限に引き出し、適切な経理処理を進めるためには、プロへの相談が確実な近道です。

アドしん」では、看板の設計・デザインから施工までワンストップで対応しております。お客様の課題や目的に寄り添い、最適なプランをご提案いたします。企画段階からのご相談も可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

各種ご相談・お見積りを承っております。
小規模から大型案件まで、企画段階からご相談いただけます。

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